自己破産の原因でよくあるものって何?

自己破産の原因の多くは、借金などの負債が多額になり、所有している資産ではとうてい借金の返済できない場合が多いようです。ここで不思議に思うのが、なぜ自己破産に至った人の借金が可能だったかということです。
3つの場合が考えられます。まず、担保があった場合です。確実な担保があれば、金融機関は融資をしてくれる可能性が高いでしょう。しかし、何かの事故で担保価値がなくなった場合、融資先が担保を処分しても借金が残り、返済できないため自己破産に至ります。
次は、融資を受けた時点では、確実に返済が見込める所得があった場合です。何かの事故があり、その職業がなくなったり、事業者であれば事業不振であったりで、低所得の為、返済できず自己破産に至るわけです。
もう一つは、確実な連帯保証人がいる場合です。融資を受けた人が返済できたとしても、できなくなっても、連帯保証は強い保証ですから、融資先は連帯保証人に返済を請求できます。この場合に問題が起こります。本人が自己破産すれば、本人の借金は帳消しになりますが、連帯保証人には返済の義務が残るのです。本人には、自己破産で負債を無くし、生活を再建しようとする権利は認められています。しかし、連帯保証人に返済能力がある場合は、当然のこととして金融機関は返済を求めてきます。
よく、保証人はよいが、連帯保証人にはなってはいけない、という話があります。連帯保証人の責任はとても重いことに注意しましょう。